長野県の山を安全に!~安全登山を支える山小屋と山岳遭難防止常駐隊の活動をご支援ください~
長野県の山の素晴らしい景観とそれを支える人々
長野県は3000m級の山の数(全国1位)、日本百名山の数(全国1位)など山岳県でありその多くが5つの国立公園・4つの国定公園(全国2位)内に位置しています。
長野県の山は長野県が国内外に誇る魅力の一つであり、四季を通し多くの登山者が訪れ、日常では味わうことのできない感動に出会い、幾度となく訪れていただいております。
多くの人がその素晴らしい自然、景観、風土、文化を楽しむことができるのは、山小屋の存在と官民協働の遭難防止対策・救助の活動により山の安全が守られているからこそなのです。
新型コロナ感染症による行動制限もなくなり、長野県の山にも、登山を楽しむ人々の姿が戻ってきました。
山にかかわるすべての方々が心待ちにしてきた光景であり、長野県としても心より皆様のお越しを歓迎しております。
一方で、山で少なからずの人が命を落とすのも現実であり、令和4年の山岳遭難の件数は新型コロナ感染症の世界的大流行の前の水準に戻り、令和5年はその前年を上回る件数で推移しています。
槍ヶ岳山荘 北穂高小屋 唐松岳を上る登山家
山小屋は長野の山岳文化そのもの!しかし・・・
多くの登山者が魅力的な山の頂に立つことができるのは山小屋があるからといっても過言ではありません。例えば急峻な北アルプスを私たちが安心して登山できるのは、山小屋が整備する登山道や山小屋への宿泊があってこそです。過酷な環境にある山の天候は目まぐるしく変化し、山小屋は緊急時のシェルターとしての機能も果たします。また、高年齢層の方も長野県の山に訪れていただいておりますが、山小屋に泊まることにより無理なく登山を楽しむことができます。さらに、山岳遭難に対しても、防止・救助の最前線で活動し協力をいただいています。
このように、山小屋は公益的機能(※)を担い、長野県の山岳を支える貴重な存在であり、山という広大な場所で、登山者を照らし導く灯台のような存在です。
長野県では、コロナ禍において令和2年度~4年度まで3か年にわたり、山小屋に緊急的に支援金を給付するとともに、「信州の山小屋応援プロジェクト」としてクラウドファンディング型ふるさと納税を実施してきました。
ご支援をいただきました方にあらためて心から感謝申し上げます。
しかし、新型コロナ感染症による規制が緩和された今も、山小屋は収容人数の減少、慢性的な人手不足、ヘリ輸送の価格高騰など、公益的機能を担うこと以前に、運営そのものが危機的な状況となっています。
※公益的機能
山小屋は登山道の整備、登山相談などの遭難防止対策、遭難発生時の救助活動、無線・携帯電話の基地局の設置、トイレなど登山者にとっての公共インフラの役割も果たしている。
山小屋の公益的な活動の一部
登山道の除雪 遭難者の救助活動 登山道に横たわる倒木の処理
山岳遭難防止対策の「歩み」と「厳しい現状」
長野県の山岳遭難防止・救助活動は、長野県、県警察、関係市町村などの行政だけでなく、山案内人や山小屋等と連携し、官民協働で推進してきた歴史があります。信州の山の安全を守るため、昭和38年に長野県山岳遭難防止対策協会を設立し、60年間にわたり山岳遭難防止・救助活動を担ってきました。
御嶽山火山災害を経た平成28年には、長野県登山安全条例を制定し、行政、登山者、事業者等の責務を定めるとともに、指定登山道通行時の登山計画書の提出を義務化しました。
特に、長野県山岳遭難防止対策協会では、槍ヶ岳・穂高山脈に代表される北アルプス南部地域および、白馬岳から槍ヶ岳まで広範囲にわたる北アルプス北部地域では夏の間に多くの登山者が訪れることから、同協会長(県知事)の委嘱を受けた民間人で構成する山岳遭難防止常駐隊を配置し、山岳遭難防止対策の強化及び救助の迅速化を進めています。
しかし、県財政が厳しい状況の中、常駐隊の処遇改善もできず、なり手が少なくなってきている状況です。
山の安全を守るために~これまでの取組~
山小屋の支援と山岳遭難の未然防止・迅速な救助活動のため、以下のような取組を
行ってきました。
・クラウドファンディング型ふるさと納税を活用し、山小屋へ支援金を配分。
・インターネット、セミナーなど情報発信による安全登山の事前啓発。
・山を学ぶ教育研究機関である長野県山岳総合センターによる安全登山講座。
・登山者指導、山岳パトロールや遭難事故発生時の救助活動等の実施。
・山小屋等の登山道整備に対する補助金の交付。
遭難防止パトロール・救助活動の様子
信州の山を取り巻く「むかし」と「今」
コロナ禍を経てアウトドア人気が高まるとともに、SNSなどの普及により、登山者の傾向も変わってきています。
例えば、かつては、山岳会に所属したり、職場の仲間で登山をしていく中で、必要なマナーや技術などを学びながら徐々にレベルの高い山に挑戦する。または学校登山や、高校・大学の登山部など山について学ぶ機会もありました。
それが現在では、動画サイトを見て、必要な技術や装備を身に付けずに気軽に行ってしまい遭難する、SNSで知り合った仲間で事前の調整もなく当日集合して登るなど無計画な登山も見られます。
多くの人が山の魅力に触れ、登山に関する情報を手軽に入手できるようになり、登山の敷居が低くなっているように見えますが、山の厳しさ、危険は今も昔も全く変わっていません。
そのため、長野県では登山の魅力だけでなく、その危険性やリスクについても正しく伝えていかなければならないと考えています。様々な媒体を活用して情報発信を強化していくことも重要な取り組みですが、登山口や現地で直接、登山者に声をかけ安全登山へと導く「登山相談活動」や「山岳パトロール」の重要性がますます高くなっています。無事に家に帰ってこそ、登山が楽しい思い出になるのです。
いただいた寄付はこう使います!
いただいた寄付は、山小屋の支援や山岳防止常駐隊への支援など、登山者の皆様が安全に登山できるための活動に充てさせていただきます。
・山小屋が担う公益的活動への支援
・山岳遭難防止のための啓発活動(看板設置、SNSでの情報発信)
・長野県山岳遭難防止常駐隊や各地区遭対協による山岳パトロールの拡充や装備品の充実
・山岳遭難防止対策無線等の通信環境の更新整備
寄付のお願い(事業担当者より)
長野県の山に訪れる方の約8割が県外在住の方(県調べ)で、毎年お越しいただけることに心から感謝申しあげます。
長野県にある136の山小屋は個性的で特徴があり、厳しいながらも最善の対応で登山者
の皆様のお越しをお待ちしております。
山に忘れてきていけないものは「ゴミ」と「命」、漫画「岳」の主人公島崎三歩の言葉
ですが、皆様が安全に長野の山を楽しんでいただけるよう、担当者としても最善を尽くしたいと考えておりますので、皆様のご支援どうぞよろしくお願いいたします。
最後に、山岳遭難対策常駐隊からもメッセージをいただいておりますので、以下に掲載
させていただきます。
山小屋、常駐隊への励ましのお言葉も是非お願いします。(ページ下部の「コメント」欄より投稿をお願いします!)
「登山者として、ガイドとして、救助するものとして、山を想うと、美しさと厳しさを合わせ持つ素晴らしい場所だと感じます。環境も命も、皆で支え守りたいと願っています。」 (大町登山案内人組合・北ア北部遭対救助隊大町班 矢口 拓)
「常駐隊員は山に来られた皆さんが楽しい思い出とともに無事に家路につくことを全力で応援します!山で会いましょう。」 (北アルプス南部常駐隊長 加島博文)
これぞ長野の魅力!~信州の山々をご覧ください!~
槍ヶ岳と南尾根・東尾根 槍ヶ岳を望む表銀座 烏帽子岳と池塘群「四十八池」 水晶岳を望む裏銀座の朝 チングルマの綿毛が広がる野口五郎岳 涸沢(からさわ)カールから穂高連峰を望む 小蓮華山から白馬大池を見下ろす 常念岳 常念小屋から穂高連峰を望む 五竜岳頂上から鹿島槍槍ヶ岳、槍ヶ岳、立山・劔連峰を望む 五竜山荘から望む五竜岳 唐松頂上山荘から望む唐松岳 表銀座から望む槍・穂高連峰
寄付の方法
インターネット
このページにある「ふるさと納税で支援する」ボタンをクリックしてください。
その際、必ず「寄付数」と「金額」の入力・選択をお願いします。
クリックすると決済サイトに移動します。
フォームに必要事項を入力して手続きを行ってください。
書面(郵送・FAX)
「寄付申出書」をダウンロードしていただき、電子メール、郵送、またはファックスのいずれかの方法によりご提出ください。
電子メールの場合 | |
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郵送の場合 | 〒380-8570 |
FAXの場合 | FAX番号:026-235-7497 |
事業概要
事業名 | 長野県の山を安全に!~安全登山を支える山小屋と山岳遭難防止常駐隊の活動をご支援ください~ |
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担当 | 長野県 観光部 山岳高原観光課 |
このプロジェクトは、長野県直営ふるさと納税共創サイト「ガチなが」でふるさと納税による支援を受け付けています。
https://www.gachi-naga.jp/projects/3305/
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