【これまでの活動】逃げ遅れゼロプロジェクト
長野県がより魅力あふれる“ふるさと”になるよう、皆さまからの寄付金をさまざまな事業に活用させていただいている「ふるさと信州寄付金」。
今回は、令和2年度の寄付金を活用して実施した「逃げ遅れゼロプロジェクト」をご紹介します。
逃げ遅れゼロプロジェクトとは
「逃げ遅れゼロプロジェクト」は防災意識の高い社会の実現を目指し、県と市町村が一体となって防災・減災対策を推進するためのプロジェクトです。
令和元年東日本台風(台風第19号)では、千曲川流域を中心に県内各地で河川の氾濫や土砂災害、風害等が発生し、広範囲にわたる大規模災害となりました。5名(災害関連死を除く)の尊い命が奪われてしまいましたが、1,700名を超える方が浸水域から救助されました。
災害からの逃げ遅れを出さないためには、県民の皆様が「自らの命は自らが守る」意識を持って、自らの判断で避難行動をとり、行政はそれを全力で支援するという住民主体の防災意識の高い社会を、一日も早く構築する必要があります。
今後、このような大規模な災害が発生したとしても、県民の皆様の適切な避難行動を実行することで「逃げ遅れゼロ」により災害からの犠牲者を無くすため、これまでの取組を推進しつつ、東日本台風災害による課題を解決するための取り組みを行います。
逃げ遅れゼロプロジェクト
「逃げ遅れゼロプロジェクト」は、「災害に強い地域社会と県土をつくる」の一つとして、令和2年度のふるさと信州寄付金で実施されました。
令和元年東日本台風災害において浸水区域から1,700名を超える方が救助されたことを踏まえ、防災アプリの構築など避難対策の充実により逃げ遅れゼロの実現を目指します。
「信州防災アプリ」では、災害時には防災情報をプッシュ通知し、避難行動を促すほか、平時にはマイ・タイムライン作成・共有機能や気軽に防災の知識を学べる機能などを搭載し、適時適切な避難行動を支援します。防災情報システムの更新や、安否確認システムの導入により、災害対応の効率・迅速化を図ります。