皆様の寄付で、安全登山の啓発に取り組みました!(令和5年度 山小屋応援・山岳遭難防止プロジェクト)
まず初めに、今回寄付を募集したところ大変多くの方に趣旨にご賛同いただき、大変ありがたく思っております。足元では令和5年の山岳遭難件数及び人数は過去最高となっており、多くの方が長野県の山にお越しいただいていると同時に、外国人や、登山初心者など登山を取り巻く環境が変化していると感じております。
また、山小屋は、コロナ明け以降も、予約制が基本となってきており、避難小屋としての役割に加え、登山道の整備やトイレの管理など、公益的機能を維持するために多くの負担をいただいております。山小屋の皆様には今回のような寄付金は大変ありがたいと伺っています。
今回は、「令和5年度 山小屋応援・山岳遭難防止対策プロジェクト」でいただいた寄付を原資に実施した冬の遭難防止対策事業をご紹介します。
皆様の寄付で、外国人向け安全登山の啓発に取り組みました!
長野県及び長野県山岳遭難防止対策協会では、インバウンドの回復に伴い、本県のスノーリゾートへの訪問増加が予想される外国人向けの安全対策を強化するため、寄付金の一部を活用して安全啓発の動画及びWeb 記事を作成しました。
安全啓発の動画及びWeb 記事は、英語、韓国語、中国語(繁体字・簡体字)でそれぞれ見ることができます。
これらは、県公式観光サイト「Go NAGANO」のほか、地域と連携し、交通機関、観光案内所、スキー場など外国人観光客の目に触れる場所を中心にステッカーを貼付して情報発信しています。
【Web記事はこちら!】
県公式観光サイト「Go NAGANO」
こんな動画を作成しました!
安全登山 啓発動画(スキーリゾート編)
安全登山 啓発動画(バックカントリー編)
主な啓発内容
(1)スキーリゾートについて
・立入禁止区域(滑走禁止エリア)には立ち入らないこと
・その他スキー場が定めるルールを必ず遵守すること
(2)バックカントリー(スキー場ではない自然の冬山)について
・冬山の過酷な環境に対する確かな知識や技能、経験を習得の上で、登山計画書を作成し、入山すること
・雪崩や滑落等に備え、適切な装備をもって入山すること
・スキー場を経由して入山する場合は、各スキー場が定めるルールを必ず遵守すること
(3)共通
・遭難発生時の対応と救助要請の連絡先の周知
事業担当課より
今年は長野県における、バックカントリーにおける外国人スキーヤーの死亡事故はなかったものの、全国的には、外国人、日本人問わず事故が発生し、お亡くなりになられた方がいるのは大変、残念なことであると考えております。
長野県では、今後も関係の皆様と協力しながら安心安全に長野県の山岳を楽しんでいただけるよう取組んでまいります。
一旦、3月末で今年度の寄付は終了しますが、今後も継続的に寄付金を募集していきたいと考えておりますので、引き続きのご支援のほどよろしくお願いいたします。